デンキ屋一筋五十余年、地域に根ざして四百余年

最近、私達の様な町のデンキ屋が店主の高齢化や後継者不足で少なくなり、身近な暮らしの困り事をやってくれるところが少なくなっていると感じます。

昭和の時代には、町内に一軒は夫婦でされている町のデンキ屋がありました。
その方達が私達の様なメニューを電気を軸にしてされていました。
例えばエアコンやアンテナの取り付けの際、軒先に蜂の巣があったら先ずは退治してから。冷蔵庫や洗濯機を配達させて頂いた時に古い物を移動し床の汚れを綺麗にしてから設置。ランプ交換の際、ついでに照明器具の笠の掃除。又、お伺いついでにちょっとした家具移動、蛇口の水漏れ修理、排水掃除、家電製品の説明、枝切り、お話相手等等。そういった事を当たり前に町のデンキ屋はやっていました。
古き佳き時代でした。

1985年頃、大手家電量販店が出現し、町のデンキ屋は顧客離れで苦しみ、閉店を余儀なくされました。それから30年の歳月が経ち、周りを見渡すと地域から町のデンキ屋が殆ど無くなりました。

“デンキの病院”長しまデンキはもう一度、古き佳き時代を復活させたい想いで始めました。

実際にお客様から「あんたらのように何でも頼めるところはわしらにとってはありがたい。息子や娘に頼んでもあの子らは仕事で忙しいし、家庭があるから中々頼みにくい。本当に近所に昔ながらの町のデンキ屋があって良かったわ～」と嬉しいお言葉を頂いてます。そんなお声をもっともっと形にしたいという想いで今回の「暮らしのお困りごとを全て解決する」サービスを数年前から始めました。

以前は電気の事と暮らしの困り事を同時にしていましたが要望が多いメニューを切り離しスタートした結果「この地域はなんて暮らしの困り事が多いのだろう、不自由にされている方が多いのだろう」と気づきました。

その暮らしの困り事解決をもっともっと地域の方に知って頂き、豊かな暮らしのお手伝いを私たち町のデンキ屋がお役に立てれば幸いです。